2014年2月20日木曜日

第3回シンポジウム「「文化」を創り、守るのは誰か? 」の報告

第3回高野文化圏研究会シンポジウムが、2013年12月14日(土)に九度山町公民館で行われました。今回は「「文化」を創り、守るものは誰か?―生活者の営みを考える―」をテーマに、京都大学人文科学研究所教授であり、京都市芸術センター館長である富永茂樹先生と、一級建築士であり、京都大学生存圏研究所で研究をされている横関万貴子先生のお二人にお話をいただき、その後討論をおこないました。
当日は天気があまり良くなく、寒い日ということもあったのか、参加者は少なかったですが、実りのある討論ができたかと思います。


富永先生からは、館長を務められている京都市芸術センターの成立の経緯や現在の活動などについて紹介していただきました。個人化する都市において芸術を核としたコミュニティや公共圏の形成の試みであるとのことです。また滋賀県における芸術を核にしながら地域づくりをおこなおうとする試みが進行している事例も紹介してもらいました。

横関先生からは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている富田林の寺内町の事例を報告していただきました。横関先生は一級建築士として富田林の建築のリノベーションを手がけられるとともに、町づくりにも関わっておられ、それの事例を報告いただきました。

全体討論においては、文化を守ることとを通して人と人のつながりをどう形成するかが議論されるとともに、間に入って調整するコーディネーターの重要性が確認されました。

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